(旅行記)ローカル鉄道で楽しむ北海道

 


久しぶりにANAに乗って、羽田から千歳に向かった。正直いって国内線のエコノミーにちょっと飽きていた。プレミアムの味をしるとエコノミーには乗りたくない。そんな気分になってしまった。
その後は、千歳エアポートに乗る。駅弁のお店がなんとも北海道をしている。売り切り御免スタイルだと思われるので海鮮ネタは新鮮でさぞかし美味しいのでしょう。駅には韓国人らしき旅行客が結構いた。円安を利用して日本に来ているのであろう、



私は、韓国の観光客とは別に南千歳からローカル線で苫小牧に向かう。こういうローカル線にはその地方の人々の生の姿をみることが出来るのが良い。そんな楽しみ方を覚えてしまった。
 電車では、たいていの場合、スマホを見ているか寝ているかのどちらかである。ある意味、どこにいっても同じような光景である。都会の電車は、常に混んでいる。朝の通勤電車などの混雑は文化遺産ものだ。地方や外国人から見たら東京見物の一つにすらなりえる光景である。一方、地方は車社会。地方のローカル線はそんな混雑には出くわさない。混雑するとした高校生の通学か帰宅時間くらいである。だから気持ちが良い。ゆったりとした地方の雰囲気を味わうことができる。



 苫小牧の街並みを見た。電車の車窓から見える家並みは小奇麗で築年数は浅い。新興住宅地のようで住むには気持ちの良い場所のようだ。こういう場所なら、自分の好きな仕事があって、程ほどの収入が得られて、生活を楽しませる仲間がいれば、それはそれで楽しいのかもしれない。これは私にとっては不思議な発見であった。

 電車に多くの高校生が乗っていた。中には小奇麗な子もいた。こういう子はテレビ番組で東京に毒されて、高校を卒業したら東京に行きたいと思うのだろうか。

       

 そして、反対側からは海が見える。何処でも同じかもしれないが海が見える光景は心を和ませてくれる。しかし、苫小牧をすぎると森が増えてくる。さらに無人の駅も増えてくる。駅のホームの整備もままならず草が茫々生えている。これが北海道の本当の姿なのかは分からないが。




 帰りは夕方の便に乗った。言葉では表すことが難しいが、夜は、薄暗い飛行機の照明と暗い星空の中を飛んでいる感覚が非常にファンタシックに感じて、私にとって非常に心地が良い。なんだろう、海外旅行で飛行機に乗っている感触と重なってしまう。これからタイのバンコクに向かっているような。空港を降りるとそこには熱風の吹き荒れるスワンナプーム空港が待っている。言葉に表すことのできないワクワクした気持ちに覆われてくる。
 でも、国内の旅行は一種の寂寥がこみあげてくる。どうあがいても、日本という現実から逃れられない。だから、不思議と消化不良感を抱いていしまうのであった。



 



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