投稿

9月, 2023の投稿を表示しています

(ドラマ/映画であの時代にgo!)疑似タイムトラベルを古いドラマ・映画て楽しむ

イメージ
  映像が一般化された100年を経過しようとしている。その間に私たちの暮らしや生活様式の変化は想像を絶するものはあります。もし、タイムトラベルを使って、大正時代のJAZZ喫茶に通い詰めたら、そして昭和初期、戦後のJAZZブーム、高度成長期のエレキブーム、その後の4畳半のフォーク時代、そして高度成長期のバブル期に派手やかな日本にタイムトラベルを出来たら、海外旅行など比べ物にならないほどの新しい発見に出会えるかもしれません。 そういった雰囲気を疑似的に楽しめる手段として、ドラマや映画があります。古いドラマや映画になるほど時空旅行(タイムトラベル)を楽しめます。 1.世間は女優の最盛期の美貌に恋焦がれている  ドラマや映画の聖地に行くと、あの素敵なシーンはここで行われたのかと思うと感慨深くもなる。まさに時空へのテレパシーです。でも、ファンは銀幕では絶世の美女を演じた女優の50年前の映画に恋をしているにすぎない。絶世の美女は今となっては老婆になっているにもかかわらず、主演映画の過去の残像に永遠の恋心を抱いている。原節子を例にとるとファンは絶世の美女である若い時の原節子に恋をする。しかし、当の本人は別人のようなおばあちゃんになってひっそりと晩年の生活をおくっている。原節子を恋焦がれるファンの気持ちはテレパシーとなって本人に何らかの形となってと届いているはずだ。大女優などはどういった気持ちでこういったパラドックスを受け止めているのだろう。 2.スナップショット  映画やドラマは人生のスナップショットのように人生のほんの一瞬をドラマにしているにすぎない。人生で一番楽しい時期を良いどこ取りして物語化しているに過ぎない。現実の人生は、ドラマに近いことを起きた後は、人生のピークが過ぎ去って、その後の99%はマンネリ化した無味乾燥な時間を費やしているものだ。だからこそ、私なら、ドラマの主人公の20年後を脚色しない視点で見てみたいと思ってしまう。 3.漫画やアニメは永遠のスナップショット そういう点では、どらえもんののび太やルパン三世などは永遠に年を取らない。人間と違ってこういったキャラクターは永遠の生命を持つ。2000年後もこれらキャラクターは年を取らずに常に同じ輝きを見せてくれる。のび太も永遠の小学生でいつも学校から帰って家で昼寝をしたり、公園で遊んだり、不老不死のように時間の止まった

(音楽で旅を味わう)古き良き香港への誘い! ブリージン (Breezin')

イメージ
    これはジョージベンソンが1975年に発表したスムーズジャズの名作アルバムです。私は、スムーズジャズを好んで聞きます。それは、聴いていると気持ちが穏やかになるからです。私には、このアルバムと古の香港の風景がダブってきますので、情景を浮かべながらこの音楽を聴いています。  このアルバムを聴くと、香港の高層ビルから眺める海の風景が情景として浮かび上がってきます。キャッセーパシフィックに乗って香港に行きたくなりますね~。 1.トラック・リスト ①「ブリージン (Breezin')」 ぽかぽかした晴れた日がイメージされます。そんなところが香港の高層ビルから眺める海の風景とリンクしてきます。 ②「マスカレード (This Masquerade)」  色気の濃いジョージベンソンの歌い方が何とも言えません。この曲は、レオン・ラッセル作でカーペンターズでも有名です。カーペンターズも色っぽいのですが、ジョージベンソンは大人の善悪が滲み出た情景を醸し出してくれます。  この曲を聞いての私の勝手な妄想は、ナイトクラブで、人生に疲れた男女のやるせない情景が醸し出されます。それが無国籍な港だったころの香港の風景とシンクロナイズしてきます。くすんだ色のビルとジャンク船が漂う海。そして、物悲しい歌を披露するジャズ歌手がいるナイトクラブ。しっかり、妄想の世界に入っています。 ③「シックス・トゥ・フォー (Six to Four)」  これはギターリフが素敵で、ライブで聞いたら最高な一曲。これも香港の港とシンクロナイズしてきます。  ④「私の主張 (Affirmation)」 ホセ・フェリシアーノ  なんかロックギターリストが作りそうなギターのフレーズが続き、そこからスムーズジャズ的な穏やかなサビに転調します。サビに入る香港の港が合いそうな雰囲気を漂わし、キーボードの独演が何ともいえない高揚感¥を作り出しています。 ⑤「これが愛なの? (So This is Love?」  この曲がこのなかで一番モータウン色の強い、ソウル色強い楽曲です。まさに1970年代の雰囲気が漂う作品です。しかし、これもバックのストリングスがモータウンの曲調を穏やかに包み込んで、スムーズジャズにしております。それが、不思議と晴れた日の香港の港と重なり合います。正直、東京の湾岸沿いからでは、このような妄

(ドラマ/映画であの時代にgo!)エバーグリーンな輝きのある俳優を貫く唯一無二の存在田村正和

イメージ
1.花の美しさ   カラー映像が出てきて70年近く過ぎた。それを時系列で眺めていくと人というのも一凛の花と何も変わらないということをつくづく感じてしまう。  70年前の女優の映像。それは今もって通じる極上の美しさで輝いています。カラー映像は、その女優や男優が、時空を超えてみずみずしく目の前にいるような錯覚にすらさせられます。実際は、その女優はもう存命ではないことが多いのですが。私達は、カラー映像という時空の空間が織りなす錯覚に酔いしれているのです。 2.美しさの維持  若い時にはイケメンや美女であっても、年を取るにつれて無残な容姿に様変わりにしていく。一般人なればなるほど日々の生活に忙殺されて、信じられないような変わり方をします。つまり、年を重ねても美しさを保てる人は、それ自体が、よほど芯の強い人でなければできない。だから、俳優は一般人に対して理想像を提供する夢を与える商売であり、常にそれを意識しなくてはいけない。 3.田村正和という残像   田村正和と言う俳優。坂東妻三郎の子供というサラブレットで若い時からイケメンでありながら。石原裕次郎、小林旭、加山雄三などと比べて爽やかさや明るさに乏しくスター性には欠けていた。しかし、それが功を奏したのかその暗さを渋さに代え、か弱く見える雰囲気を知性的な印象に進化させていく。これが中年以降に役柄において唯一無二の存在に押し上げていく理由になった。  俳優を眺めていると若い時の輝きが尋常でない人と後年になって花を開く人に大きく分かれるようだ。前者は主役クラスの俳優が多く。後者は脇役クラスのいぶし銀の俳優が多い。 田村正和は2枚目俳優だが後者に属している。 4.唯一無二の存在  田村正和の配役の立ち位置は、育ちの良さそうで、しかし影があって、それでインテリな役が似合うという立ち位置。年齢を重ねながら二回り以上の年齢の差のある若い女優とラブロマンスを演じられる唯一無二のスマートさを持ち合わせている。  しかし、これは自然体なものではなく、世間が抱くイメージを維持する為に、並々ならぬ苦労をした結果だ。食事する姿すら見せなかったという徹底ぶりで、伝説にまでなってしまうほど周りと下野することを拒んでいた。  まさに、サラブレッドでなければできない離れ業であり、大いなる父親のような存在があるからこそ、俳優の何たるかを理解し実践しただけである

(旅行スタイル)私の旅行感

イメージ
      (私の旅行感)  初めに断言するのもよくないのですが、私は日本国内旅行があまり好きではありません。なぜ?それはワクワクする空間がすくないからです。   飛行機も国内だとワクワク感は半減します。空港にいたっては、北から千歳、羽田、関西、伊丹、福岡空港までが合格点。しかし、千歳空港は合格点でも札幌に行くぐらいしか食指が湧きません。福岡空港なら北九州市くらいまでです。このように私の旅行はあまりにも偏向気味です。あと、那覇空港は東南アジアを彷彿させる別の意味でワクワク感があります。それ以外の空港には全く食指が湧きません。旅行好きから見るとふざけるなと言われそうですが、ワクワクしないんだからしょうがありません。  国内で出かけたいエリアもはっきり言って狭いです。都心なら成田から横浜まで、関西なら京都~大阪~神戸までです。それ以外の街でそれなりのホテルに泊まってホテル籠りを楽しもうとしても、街の散策もしてもなんか満たされない気持ちになります。どう表現して良いかはわかりませんが心がそう言っているのでその気持ちに逆らうわけにはいきません。            逆に都心でホテル籠りするのは好きです。さらにきれいな夜景を眺められるホテルならなおさらです。JAZZを聴きながら好きなことをしているだけで、日常のざわつきから解放され心が癒されます。  でも、会社に近いホテルはだけはそんな気持ちを遮る何かが働くので避けます。  結論付ければ、私の国内旅行は都心の趣のあるホテルにスペシャル価格で泊り、ホテルを堪能しながら周辺の名所を軽く散策するというスタイルに落ち着きます。 (東南アジアの幸せ)  私は東南アジアが好きです。東南アジアに行くと、なんというか不思議な開放感に浸れます。それだけでなく東南アジアの人たちといると自分達と近い親近感も湧いてきます。そりゃ~、自分達の周りにも肌が薄黒い人が結構いますけど、その人達と何も変わりません。だからなんでしょう、アフリカや南米、西欧では得られない距離感に包まれてしまいます。  そんな東南アジアに何度も旅行で訪れていますが、その時に思う事は、「数年間じっくり腰を据えて生活してみたい」ということです。では、実際にどこ住むのかということになりますが、私はかつてはバンコクを第一候補に挙げていました。マイペンライという言葉に象徴されるようにタイ人の

(旅行記)ローカル鉄道で楽しむ北海道

イメージ
  久しぶりにANAに乗って、羽田から千歳に向かった。正直いって国内線のエコノミーにちょっと飽きていた。プレミアムの味をしるとエコノミーには乗りたくない。そんな気分になってしまった。 その後は、千歳エアポートに乗る。駅弁のお店がなんとも北海道をしている。売り切り御免スタイルだと思われるので海鮮ネタは新鮮でさぞかし美味しいのでしょう。駅には韓国人らしき旅行客が結構いた。円安を利用して日本に来ているのであろう、 私は、韓国の観光客とは別に南千歳からローカル線で苫小牧に向かう。こういうローカル線にはその地方の人々の生の姿をみることが出来るのが良い。そんな楽しみ方を覚えてしまった。  電車では、たいていの場合、スマホを見ているか寝ているかのどちらかである。ある意味、どこにいっても同じような光景である。都会の電車は、常に混んでいる。朝の通勤電車などの混雑は文化遺産ものだ。地方や外国人から見たら東京見物の一つにすらなりえる光景である。一方、地方は車社会。地方のローカル線はそんな混雑には出くわさない。混雑するとした高校生の通学か帰宅時間くらいである。だから気持ちが良い。ゆったりとした地方の雰囲気を味わうことができる。  苫小牧の街並みを見た。電車の車窓から見える家並みは小奇麗で築年数は浅い。新興住宅地のようで住むには気持ちの良い場所のようだ。こういう場所なら、自分の好きな仕事があって、程ほどの収入が得られて、生活を楽しませる仲間がいれば、それはそれで楽しいのかもしれない。これは私にとっては不思議な発見であった。   電車に多くの高校生が乗っていた。中には小奇麗な子もいた。こういう子はテレビ番組で東京に毒されて、高校を卒業したら東京に行きたいと思うのだろうか。          そして、反対側からは海が見える。何処でも同じかもしれないが海が見える光景は心を和ませてくれる。しかし、苫小牧をすぎると森が増えてくる。さらに無人の駅も増えてくる。駅のホームの整備もままならず草が茫々生えている。これが北海道の本当の姿なのかは分からないが。  帰りは夕方の便に乗った。言葉では表すことが難しいが、夜は、薄暗い飛行機の照明と暗い星空の中を飛んでいる感覚が非常にファンタシックに感じて、私にとって非常に心地が良い。なんだろう、海外旅行で飛行機に乗っている感触と重なってしまう。これからタイのバンコクに向

(ファンタジー探訪:ホテル編)そこはかとなく漂う昭和感:オークスアーリーバード森の宮

イメージ
  JR東海ツアーズを利用して大阪に向かった。新幹線代+オークスアーリーバード森の宮(1泊)でも新幹線の正規料金より安いのでまさしくお得なもの。「オークスアーリーバード森の宮」は、このパック料金での最低価格を指定したことに過ぎず。ある意味消去法で決めたものであった。口コミでは、設備は古く狭い部屋とは書いてあったが清潔感はあるとのことで、それほど辛辣の投稿はなさそうであった。私は大阪観光などに興味はないのでホテルでの憩いの時間がとれれば良いのだ。 大阪環状線  大阪環状線は東京でいう山手線のミニチェア版のようなものだ。大阪駅より5番目の駅が森ノ宮になる。近くには大阪城公園ということで緑豊かな場所のようだ。駅から降りてホテルまで向かうと、なんか昭和30年から40年に遡った雰囲気がそこはかとなく感じられ、古き良き昭和の風情漂う建物が散見された。その一つに森ノ宮スタンドという立ち飲みバーがあった。    私が酒を好きなら、太宰治の「人間失格」の一コマのように隣の客に何気ない話を持ち掛けてその場を楽しめるよう空間を十分に楽しめるのであろう。 大阪という街は、東京の次に位置する大都会であるが、東京にように街全体をスクラップアンドビルドはしていないようだ。だから近代的なビルと昭和の面影が混在している。これは私だけなのかもしれないが、東京近辺は昭和のドラマに出てくる情景が消えてしまった。こういうちょっとしたタイムスリップを楽しむのがなんとも心地が良い オークスアーリーバード森の宮  そういった昭和感に浸りながら、ホテルに着いた。ホテルのロビーはなかなか良かった。しかし、エレベータに乗ると設備の古さが気にかかった。そして4階の客室ルームにいくと通路からやはり古さを感じた。部屋に入る。広さという点では申し分なく内装も悪くはないのだが、なんか古臭さは否めなかった。パンフレットにはアメリカンスタイルのビジネスホテルとかいてあったが、何がアメリカスタイルなのかは私には理解できなかった。  旅行好きなら、この後に外に出て、大阪城を見たり、近くの昭和感漂う一杯飲み屋で風情を味わったりしてその土地を堪能するものだが、私はホテルの部屋でのんびり自分の世界に浸ることを好んでしまう。さらに、その日は移動疲れのせいか、夕方4時にホテル到着してからはチェックアウトまでは部屋を出る気力すらなくなっていた。