(音楽で旅を味わう)古き良き香港への誘い! ブリージン (Breezin')

 

 



これはジョージベンソンが1975年に発表したスムーズジャズの名作アルバムです。私は、スムーズジャズを好んで聞きます。それは、聴いていると気持ちが穏やかになるからです。私には、このアルバムと古の香港の風景がダブってきますので、情景を浮かべながらこの音楽を聴いています。



 このアルバムを聴くと、香港の高層ビルから眺める海の風景が情景として浮かび上がってきます。キャッセーパシフィックに乗って香港に行きたくなりますね~。

1.トラック・リスト



①「ブリージン (Breezin')」

ぽかぽかした晴れた日がイメージされます。そんなところが香港の高層ビルから眺める海の風景とリンクしてきます。

②「マスカレード (This Masquerade)」

 色気の濃いジョージベンソンの歌い方が何とも言えません。この曲は、レオン・ラッセル作でカーペンターズでも有名です。カーペンターズも色っぽいのですが、ジョージベンソンは大人の善悪が滲み出た情景を醸し出してくれます。

 この曲を聞いての私の勝手な妄想は、ナイトクラブで、人生に疲れた男女のやるせない情景が醸し出されます。それが無国籍な港だったころの香港の風景とシンクロナイズしてきます。くすんだ色のビルとジャンク船が漂う海。そして、物悲しい歌を披露するジャズ歌手がいるナイトクラブ。しっかり、妄想の世界に入っています。

③「シックス・トゥ・フォー (Six to Four)」

 これはギターリフが素敵で、ライブで聞いたら最高な一曲。これも香港の港とシンクロナイズしてきます。 

④「私の主張 (Affirmation)」 ホセ・フェリシアーノ

 なんかロックギターリストが作りそうなギターのフレーズが続き、そこからスムーズジャズ的な穏やかなサビに転調します。サビに入る香港の港が合いそうな雰囲気を漂わし、キーボードの独演が何ともいえない高揚感¥を作り出しています。

⑤「これが愛なの? (So This is Love?」

 この曲がこのなかで一番モータウン色の強い、ソウル色強い楽曲です。まさに1970年代の雰囲気が漂う作品です。しかし、これもバックのストリングスがモータウンの曲調を穏やかに包み込んで、スムーズジャズにしております。それが、不思議と晴れた日の香港の港と重なり合います。正直、東京の湾岸沿いからでは、このような妄想には至りません。

⑥「愛するレディ (Lady)」

 あっという間にラスト曲。これは映画音楽か思わせるようにストリングから始まります。途中でモータウン的色彩の強いメロディになりますが、そこはストリングスが優しく包んでスムーズジャズに戻してくれます。

まあ、このアルバムのA面はベストセレクションで、B面はモータウン色の入ったスムーズジャズと言う感じです。しかし、同調の曲が続くことはないのでアルバムとして退屈になることはありません。そういう面で傑作なのでしょう。それは私の自身の独りよがりの評価も加味してですが。

(旅行記)香港旅行の思い出を音楽で聴きながら回想! ----- 削除

2.香港の思い出と懐かしの観光名所

私の初めての海外旅行も、香港3泊4日の海外パックツアーでした。パックツアーは、自分で何もしなくても、ツアーコンダクターがいろいろな場所や店に連れて行ってくれるので楽です。食事も日本人好みの味付けされた料理を出す店で食べます。まさに至れり尽くせりです。香港の猥雑な雰囲気に気持ちが踊ったものです。

ここでは、今となっては消えてしまった香港旅行醍醐味を三つ上げます。

①啓徳空港

飛行機で機内食を食べた後にくる香港旅行の楽しみ。それは啓徳空港の着陸です。異常な程に街と接近した空路を使って着陸します。外から見てもすごいのですが、飛行機の中にいても興奮ものです。まるで遊園地のアトラクションと思わせるほどの迫力は忘れられません。



②夜のネオンサイン

香港のもう一つの名物は夜のネオンサイン。あまりにも派手でそれを見ているだけで言いようのないワクワク感にとらわれたのを思い出します。



③九龍城

今はモンスターマンションが観光名所になっているようですが、90年代はまでは九龍城が有名でした。石の要塞といわれ、一度は言ったら生きては帰れないと言われたいわくつきの建物でしたが、今は取り壊されて跡形もありません。



番外は水上レストラン。これは最近閉店したようです。ちょっと寂しいですね



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