アルバム「マインドゲームス」の評論

 ジョンレノンが1973年に発表したアルバム。総評としては、タイトル曲「マインドゲームス」以外は散漫な出来。アウトザブルー、ユーアーヒア、ブリングオンザルーシーなど一つ一つの楽曲の素材は決して悪くない。その曲調には米国的な街角を感じさせる雰囲気を漂わしており、過去の作品とは異なる新しい領域を切り開いた側面もある。これだけで評価すればまさに天才のなせる業である。

 アルバム「Sometime in NewYork city」の失敗がなければこのアルバムはビルボードトップ3程度までランクインしたと思われる。それはシングル「マインドゲームズ」においても同様の事が言えるが



 しかしながら、殆どの曲は中途半端な感じを否めず、それぞれの曲を名曲にまで引き上げるまで寝られていない。そのため、アレンジは表現力に欠け、ボーカルにも説得力がない。
 私が思うにこれら作品は、ビートルズ時代ならポールや他メンバーの協力を経ながら2~3段階上がった魅力を発する事ができたと感じる。このような側面はチャート成績に関わらずポールの作品にも同じことがいえる。
このことは僕独自の評論だけでなく、ジョン自身も「自分はソロアルバムを出すごとに作品の質が低下してしまった」と発言している
それはビートルズの他の面々にも同様のことが言えて、1973年を境に創作能力、そして楽曲の表現能力の衰えが目立つようになった。


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