新興住宅街のデジャブ

80年代、東京近郊の新興住宅地に住む30代~40代の夫婦を描いたドラマが結構数あった。場所は、たまプラーザ、つくし野、中央林間など、、こぎれいな街並みと戸建て住宅に囲まれ、そして小学生から中学生の子供をもつ夫婦たちの人間模様を描いたものである。多くの若者がそれに憧れたものである。あれから40年が過ぎ、これら世代は70代~80代になり、あの頃の輝かしさは消え失せて、老人だけの街になってしまった。そういった場所は世代が移るにつれ変遷していく。今は、代表的な街として流山のおおたかの森がある。これも数十年過ぎれば同じようになるかもしれない。街にも流行り廃りがあり、それは郊外になると顕著になる。

 街もそうであるが、流行の街に身を委ねるとその街と共に高齢化していくになってしまうのかもしれない。

金妻」住宅地の落日、高齢化でスラム化懸念も

方丈記「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。」 

 数百年の長い目で見れば、まさに方丈記の世界観を感じてしまうものである。


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