疑似タイムトラベルを古いドラマ・映画て楽しむ

 




映像が一般化された100年を経過したが、その間に私たちの暮らしや生活様式は想像を絶する変化を遂げた。もし、タイムトラベルを使って、大正時代のJAZZ喫茶に通い詰めたら、そして昭和初期、戦後のJAZZブーム、高度成長期のエレキブーム、その後の4畳半のフォーク時代、そして高度成長期のバブル期の派手やかな日本にタイムトラベルが出来たら、海外旅行など比べ物にならないほどの新しい発見に出会えるだろう。


そういった雰囲気を疑似的に楽しめる手段として、ドラマや映画があります。古いドラマや映画になるほど時空旅行(タイムトラベル)を楽しめます。

1.世間は女優の最盛期の美貌に恋焦がれている

 ドラマや映画の聖地に行くと、あの素敵なシーンはここで行われたのかいう感慨に浸ることができる。まさに時空へのテレパシーです。でも、ファンは銀幕では絶世の美女を演じた女優の50年前の映画に恋をしているにすぎない。絶世の美女は今となっては老婆になっているにもかかわらず、主演映画の過去の残像に永遠の恋心を抱いている。原節子を例にとるとファンは絶世の美女である若い時の原節子に恋をする。しかし、当の本人は別人のようなおばあちゃんになってひっそりと晩年の生活をおくっている。原節子を恋焦がれるファンの気持ちはテレパシーとなって本人に何らかの形となってと届いているはずだ。大女優などはどういった気持ちでこういったパラドックスを受け止めているのだろう。

2.スナップショット

 映画やドラマは人生のスナップショットのように人生のほんの一瞬をドラマにしているにすぎない。人生で一番楽しい時期を良いどこ取りして物語化しているに過ぎない。現実の人生は、ドラマに近いことを起きた後は、人生のピークが過ぎ去って、その後の99%はマンネリ化した無味乾燥な時間を費やしているものだ。だからこそ、私なら、ドラマの主人公の20年後を脚色しない視点で見てみたいと思ってしまう。

3.漫画やアニメは永遠のスナップショット

そういう点では、どらえもんののび太やルパン三世などは永遠に年を取らない。人間と違ってこういったキャラクターは永遠の生命を持つ。2000年後もこれらキャラクターは年を取らずに常に同じ輝きを見せてくれる。のび太も永遠の小学生でいつも学校から帰って家で昼寝をしたり、公園で遊んだり、不老不死のように時間の止まった桃源郷の世界がそこにある。

4.映像というタイムマシン

タイムマシンがあったら、歴史上の史実をこの目で見ることができる。それは難しくても、映像は今そこにある現実の出来事としてその当時の出来事を残してくれる。もし1000年前にカラーフィルムがあったら、平安、鎌倉、戦国時代が全て実写で見ることができる。関ヶ原の戦いも映像でみることが出来るのである。これは過去の仮定の話だが、例えば、西暦3000年に西暦2000年の人々の生活をカラー映像で見る子孫の気持ちは如何なものになるだろう。自宅のビデオを大切に保存していれば、10代以上も前の先祖の若かりし映像すら見ることができる。さらに、数百年前の映画で今と異なる様式で生活している絶世の美男美女の映像もみることができる。そういった時代になったら、人は間違いなく本気でタイムマシンの研究を始めるのではないか。



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