(音楽で旅を味わう)ひと夏の恋の小説感 「Never Ending Summer」オメガトライブ

 


80年代中ごろは、日本経済が絶頂期を迎えており、そういった意味では人々の心がそう状態となり、結果として日常感を排したお洒落なJ-POPSという分野が出来上がったとも言えます。


 杉山清貴&オメガトライブの名作「Never Ending Summer」。このアルバムの聴き所は、なんていってもB面の組曲で、メドレー形式のロングワン形式の大作です。そしてそれぞれの曲が物語調に繋がっており、なかなかの傑作です。

 

 詩の内容は、浜辺で出会った2人が紆余曲折を重ねながら本当の愛に進化させていくもので、小説でもあり、ある意味、芸術的な要素も兼ね備えています。私が評価するのはこの点です。

  

 1曲目:二人が出会って意気投合する。

 2曲目:女のほうが過去の恋愛を引きずり二人の関係は立ち止まる。二人は一旦距離をおく。

 3曲目:女のほうがそんな自分に後悔し男に手紙を送る。男はそれを暖かく受け入れる。 

 4曲目:紆余曲折はあったが、二人は本当の愛を築いていく。


 この音楽は、海外のリゾートには合わない。この黄昏感の舞台は日本の海しか当てはまらない。日本のどこかの浜辺で夕日が差し込む頃に、この音楽をバックに浜辺を歩いたらなんとも言えない感傷に浸れるかもしれません。

 





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